ここ数週間、枕やシャワーの排水溝にたまる抜け毛が明らかに増え、分け目や生え際の地肌が急に透けてきた——そんな急な変化を目にすると、このまま止まらないのではという恐怖がわいてくるものです。
抜け毛が日を追って増え続けるとき、原因はひとつではありません。AGAの急な進行、強いストレスや出産後の休止期脱毛、飲み始めた薬の影響、あるいは別の病気が隠れているケースまで幅広く考えられます。
大切なのは、今の状態が「すぐ相談すべきライン」なのか「もう少し様子を見てよいレベル」なのかを、落ち着いて切り分けることでしょう。
この記事では、緊急度の判定基準から4つの原因の見分け方、受診までにできる応急対策までを順に整理します。不安な気持ちのまま闇雲に動く前に、まずは自分の状況を見極める材料をそろえていきましょう。

- 急な抜け毛の原因はAGA急進行・急性休止期脱毛・薬剤性・疾患併発の4分類
- 抜け毛は誰にでも毎日起きる自然な現象、束で抜ける・地肌の急な露出は相談の目安
- 治療開始直後の初期脱毛は一時的な反応で、経過とともに落ち着いていくとされる
- 自己判断で薬をやめず、経過記録と服用薬リストを準備して受診
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抜け毛が止まらないのは危険?今すぐ受診すべきサインを判定
まず知っておきたいのは、抜け毛そのものは誰にでも毎日起きている自然な現象だということです。問題は「いつもと比べて明らかに多いか」「短期間で急に変わったか」という点にあります。
ここでは、今すぐ相談を検討したほうがよい危険なサインと、経過観察でよい範囲の目安を整理します。自分の状態がどちらに近いかを確認してみてください。

【ここまでのまとめ】束で抜ける・地肌が急に透けるサインに心当たりがあるなら、自己判断で様子を見るより早めの確認が安心です。DMMオンラインクリニックなら初診からスマホで、危険サインかどうかを診察料無料で相談できます。
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次のような変化がある場合は、早めに医師へ相談することを検討するとよいでしょう。放置してよいかどうかを自分だけで判断するのは難しいためです。
| サイン | なぜ注意が必要か |
|---|---|
| 数週間で束になって毛が抜ける | 休止期の毛が一気に移行している可能性 |
| 分け目・生え際の地肌が急に透ける | 短期間での密度低下は進行のサイン |
| 頭皮の赤み・強いかゆみ・大量のフケを伴う | 頭皮の炎症や別疾患の併発が疑われる |
| 円形にごっそり抜けている部分がある | 円形脱毛症など別の脱毛症の可能性 |
| 抜け毛以外に倦怠感・体重変化がある | 甲状腺疾患など全身の病気が隠れている場合 |
これらは「必ず重い病気」という意味ではありません。ただ、原因を自分で切り分けるのが難しいサインであることは確かでしょう。
特に頭皮の炎症や全身症状を伴うときは、皮膚科や内科での確認が役立ちます。判断に迷う段階でこそ、専門家の目が力になるものです。
経過観察でよい抜け毛の目安
健康な人でも、髪は毎日自然に抜け替わっています。一般的に、抜け毛の本数には日々の変動や季節による増減があるとされています。
秋口に抜け毛が増えるのは、多くの人に見られる季節的な変動です。数週間で落ち着いていくなら、過度に心配しすぎる必要はないでしょう。
抜けた毛が太くしっかりしていて、地肌の透け方に大きな変化がない場合も、いったん様子を見てよい範囲と考えられます。
とはいえ、本数を毎日正確に数えるのは現実的ではありません。「ここ最近、明らかに増えた気がする」という体感の変化と、地肌の見え方をあわせて観察するのが実用的です。
抜け毛が急に増えて止まらない4つの原因|まず自分がどれか見極める
抜け毛が「急に・止まらない」状態になる背景には、大きく分けて4つのパターンがあります。まず自分がどれに近いかを見極めることが、その後の対処の分かれ道になります。
原因によって、必要な対応も相談先も変わります。ここでは4分類を順に確認し、切り分けの軸を持てるようにしていきましょう。

AGAが急に進行しているケース
AGA(男性型脱毛症・Androgenetic Alopecia)は進行性の脱毛で、思春期以降に始まり加齢とともに進んでいきます。
出典: Ntshingila S et al., JAAD International 2023 ある時期を境に、生え際や頭頂部の抜け毛が目立って増えることがあります。
特徴は、生え際が後退する、あるいは頭頂部が薄くなるという「部分的なパターン」で進む点です。全体が均一に薄くなるより、特定の場所から目立ってくるのが典型でしょう。
育毛剤を使っても進行が止まらない場合、すでにAGAが進んでいる可能性があります。育毛剤(医薬部外品)は頭皮環境の維持や抜け毛予防が役割で、進行するAGAそのものを止める力は強くありません。
出典: 厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』医薬部外品の効能又は効果の範囲
この段階では、進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドの内服、発毛を促すミノキシジル外用といった医療機関での治療が選択肢に入ってきます。
出典: 日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

強いストレス・出産後などの急性休止期脱毛
強いストレスや大きな体調変化のあと、数ヶ月してから一気に抜け毛が増えることがあります。これは休止期脱毛と呼ばれ、多くの毛が同時に休止期へ移行して起きる現象です。
出産後の抜け毛は、その代表例です。妊娠中に維持されていた髪がホルモンの変化で一斉に抜けるもので、多くは時間とともに自然に回復していきます。
女性の薄毛は、分け目や頭頂部を中心に全体のボリュームが減る「びまん性」に現れやすい傾向があります。ホルモン変動やストレス、鉄不足など複数の要因が絡むため、男性型とは背景が異なります。
出典: An Bras Dermatol 2023 Female-pattern hair loss: therapeutic update
誘因が明らかで、その後に落ち着いていく場合は一過性のことも多いもの。ただし更年期以降は進行性のこともあるため、長引くときは相談を検討するとよいでしょう。
薬・サプリ・急なダイエットが引き金の脱毛
最近始めた薬やサプリメント、急激なダイエットのタイミングと抜け毛の増加が重なっているなら、それが引き金になっている可能性があります。
一部の薬には、副作用として抜け毛が報告されているものがあります。また極端な食事制限は、髪の材料となるたんぱく質や鉄などの不足を招き、休止期脱毛につながることがあります。
心当たりがある場合でも、自己判断で薬をやめるのは避けてください。持病の治療に必要な薬であることも多く、中断が体調に影響するおそれがあるためです。
まずは処方元の医師や、かかりつけの内科・皮膚科に相談するのが安全な流れになります。詳しいセルフチェックは後の章で扱います。
甲状腺・鉄不足など別の病気が隠れているケース
抜け毛の背景に、甲状腺の機能異常や鉄欠乏性貧血などの全身の病気が隠れていることもあります。この場合、抜け毛は「体からのサイン」のひとつと考えられます。
倦怠感、体重の急な増減、冷えやむくみ、月経の変化などを伴うなら、AGAとは別の視点での確認が必要でしょう。
こうした二次性の脱毛は、血液検査で手がかりが得られることがあります。原因となる病気が見つかり、それが改善すれば抜け毛も落ち着いていくケースがあります。
「AGAだと思っていたら別の原因だった」という可能性を残しておくことは、遠回りを避けるうえで大切な視点です。
抜け毛が起こるしくみ|ヘアサイクルが乱れると止まらなくなる理由
なぜ抜け毛が「止まらない」と感じるほど続くのか。その理由を理解すると、自分の状態を切り分けやすくなります。鍵になるのが、髪の生え替わりのリズム「ヘアサイクル」です。

正常なヘアサイクルと抜け毛の関係
髪の毛は、成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しています。多くの髪は成長期にあり、一部が休止期を経て抜け落ち、その下から新しい毛が生えてくる仕組みです。
この入れ替わりが正常に回っている限り、毎日抜け毛があっても全体の量は保たれます。抜けること自体は、髪が生まれ変わっている証でもあります。
問題が起きるのは、このサイクルのバランスが崩れたときです。抜ける毛が増え、生えてくる毛が追いつかなくなると、全体の密度が下がっていきます。
AGAでサイクルが短くなるしくみ(DHTの働き)
AGAでは、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が深く関わっています。DHTは体内の酵素の働きで男性ホルモンから作られ、毛根に作用してヘアサイクルを乱します。
出典: Chen S et al., Drug Design, Development and Therapy 2025
本来なら数年続くはずの成長期が、DHTの影響で短くなります。すると髪は十分に育つ前に抜けてしまい、細く短い毛が増えていきます。
出典: Chen S et al., Drug Design, Development and Therapy 2025
フィナステリドはこのDHTの産生に関わる酵素を抑える内服薬で、デュタステリドはより広く酵素に働く内服薬です。いずれもAGAの進行を抑える「守りの薬」として位置づけられています。
出典: PMDA フィナステリド錠添付文書
ストレス・栄養不足で一気に抜けるしくみ
強いストレスや栄養不足も、ヘアサイクルを乱します。成長期にあった多くの髪が、いっせいに休止期へと押し出されることがあるためです。
この場合、原因が生じてから数ヶ月遅れて抜け毛のピークがやってきます。「思い当たる出来事はあったのに今さら?」と感じるのは、このタイムラグのせいです。
誘因が取り除かれれば、サイクルは徐々に元へ戻っていく傾向があります。AGAのように進行し続けるのか、一過性なのかは、この時間経過を追うことで見えてきます。
飲んでいる薬やサプリが原因かも?薬剤性脱毛のセルフチェック
抜け毛の急増と、新しく始めた薬やサプリの服用時期が重なっているなら、薬剤性脱毛の可能性を一度確認しておく価値があります。AGAと決めつける前の切り分けとして役立ちます。
抜け毛を招きやすい薬・成分の例
いくつかの薬は、副作用として脱毛が報告されています。あくまで一般論ですが、次のような系統の薬で見られることがあります。
| 薬・成分の系統 | 備考 |
|---|---|
| 一部の降圧剤・血圧の薬 | 服用開始後に抜け毛が報告される例がある |
| 一部の向精神薬・睡眠薬 | 体質により影響が出ることがある |
| 一部のホルモン関連薬 | ホルモンバランスの変化を通じて影響しうる |
| 過剰摂取したサプリ(一部ビタミン等) | 過剰摂取が抜け毛と関連する報告がある |
ここに挙げたのは例であり、同じ薬を飲んでいても抜け毛が出ない人が大半です。心配な場合は、処方した医師に確認するのが確実でしょう。
薬剤性を疑うチェックリスト(開始時期との重なり)
薬剤性かどうかを見極めるには、「時系列の重なり」が大きな手がかりになります。次の項目を思い返してみてください。
- 抜け毛が増える数週間〜数ヶ月前に、新しい薬やサプリを始めていないか
- 薬の量や種類が変わったタイミングと、抜け毛の変化が重なっていないか
- 抜け毛が生え際や頭頂部だけでなく、頭全体で均一に増えていないか
- 極端な食事制限や急なダイエットを同時期に行っていないか
全体的に均一に抜ける場合は、AGAより休止期脱毛や薬剤性を疑う手がかりになります。当てはまる項目が多いほど、受診時に医師へ伝える価値が高まります。
自己判断で薬をやめてはいけない理由
「薬が原因かも」と思っても、自分の判断で服用を中止するのは避けてください。持病の治療に欠かせない薬の場合、中断が体調を大きく崩すおそれがあります。
薬剤性脱毛の多くは、原因薬の調整によって改善が期待できます。ただしその判断は、代わりの薬や減量の可否を含めて医師が行うものです。
気になる薬があるなら、勝手にやめるのではなく「この薬を飲み始めてから抜け毛が増えた」と受診時に伝えるのが正しい進め方になります。
治療を始めた直後に抜けが増えた|初期脱毛と悪化の見分け方
AGA治療薬や発毛剤を始めた直後に抜け毛が増え、「効くどころか悪化した」と不安になる方は少なくありません。多くの場合、それは初期脱毛と呼ばれる反応です。
初期脱毛とは(一時的な反応)
初期脱毛は、治療によってヘアサイクルが動き出す過程で起きる現象です。休止期にあった古い毛が、新しい成長期の毛に押し出されて抜けていきます。
出典: 日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
これは副作用ではなく、治療が働き始めた兆候とされています。抜けているのは、これから生え替わる準備が進んでいる古い毛だからです。
初期脱毛について押さえておきたいのは次の3点です。第一に、休止期の毛が押し出される一時的な現象であること。第二に、多くは一時的なもので、経過とともに落ち着いていくとされること。
そして第三に、個人差があり、全員に起こるわけではないという点です。この3つを知っておくと、直後の抜け毛増加に過度に動揺せずにすむでしょう。
初期脱毛と異常な悪化を見分ける目安
初期脱毛と、注意すべき悪化を見分ける手がかりは「時期」と「経過」です。治療開始後の比較的早い時期に始まり、その後落ち着いていくなら初期脱毛の範囲と考えられます。
一方、治療開始から半年近く経っても抜け毛が増え続ける、あるいは頭皮の強い炎症やかゆみを伴う場合は、別の要因も視野に入れたほうがよいでしょう。
抜け毛の量や地肌の見え方を、開始時の写真と比べながら追うと変化が客観的につかめます。判断に迷う段階は、経過を記録しておくことが後の相談に生きてきます。
自己判断で中断せず担当医に相談を
初期脱毛を「悪化した」と誤解して治療をやめてしまうと、せっかく動き始めたサイクルが元に戻ってしまうことがあります。もったいない中断は避けたいところです。
不安なときは、自己判断で薬を止める前に担当医へ相談してください。今の抜け毛が想定内なのか、確認すべき別の要因があるのかを判断してもらえます。
抜けた毛を見て緊急度を判断|色・太さ・根元の観察ポイント
受診までの間、自分でできる客観的なチェックのひとつが「抜けた毛そのものを観察する」ことです。太さや長さ、根元の様子から、状態のヒントが得られます。

細く短い毛が増えていたら要注意
抜けた毛のなかに、細く短く、頼りない毛が目立って増えていないか見てみてください。これは髪が十分に育つ前に抜けている可能性を示します。
AGAでは、ヘアサイクルの成長期が短くなるため、育ちきらない細い毛が増える傾向があります。太くしっかりした毛が自然に抜けるのとは、意味合いが異なります。
出典: Chen S et al., Drug Design, Development and Therapy 2025
細く短い毛の割合が増えているなら、進行のサインとして受け止め、相談の判断材料にするとよいでしょう。
根元の形・色から分かること
抜けた毛の根元にも観察ポイントがあります。健康な自然脱毛では、根元がふくらんだ形をしていることが多いものです。
根元が細くとがっていたり、色が薄かったりする毛が多い場合は、成長途中で抜けた毛が含まれている可能性があります。
ただし、こうした観察はあくまで目安であり、これだけで原因を断定できるものではありません。気になる特徴があれば、そのまま医師に伝える情報として活用してください。
受診までにできる応急対策とやってはいけないNG行動
受診まで数日待つ間、「その間に悪化するのでは」という焦りがつのるものです。ここでは、今日からできる最低限のセルフケアと、避けたいNG行動を整理します。
今日からできる頭皮・生活のセルフケア
まず意識したいのは、頭皮に余計な負担をかけないことです。特別なことをするより、当たり前の生活を整えるほうが結果的に頭皮環境を支えます。
- 睡眠時間を確保し、生活リズムを大きく崩さない
- たんぱく質・鉄・亜鉛などを含むバランスのよい食事を心がける
- シャンプーは指の腹でやさしく洗い、すすぎ残しを避ける
- 喫煙・過度な飲酒を控え、ストレスをためこまない工夫をする
これらは劇的な効果を狙うものではありません。ただ、進行を助長しかねない要因を減らすという意味で、受診までの下支えになります。
抜け毛を増やすNG行動(過度な洗浄・刺激など)
焦りから、かえって頭皮に負担をかける行動をとってしまう人がいます。次のような行動は避けたほうが無難でしょう。
- 1日に何度も洗髪する、爪を立ててゴシゴシ洗う
- 刺激の強いブラッシングやマッサージを過剰に行う
- 自己判断で複数の育毛・発毛アイテムを一度に試す
- 治療中の薬を、不安から勝手に中断・変更する
「早く止めたい」という気持ちが強いほど、やりすぎてしまいがちです。頭皮はいたわる程度にとどめ、判断が必要なことは受診まで持ち越すのが賢明です。
受診前に記録・撮影しておくとよい情報
受診をスムーズにするために、あらかじめ手元の情報を整理しておくと診察が進めやすくなります。次のものを準備しておくとよいでしょう。
- 抜け毛が増え始めたおおよその時期と、その前後の出来事
- 現在の頭部(分け目・生え際・頭頂部)を明るい場所で撮った写真
- 服用中の薬・サプリの一覧と、始めた時期
- 抜け毛以外の体調変化(倦怠感・体重変化・かゆみ等)のメモ
これらは、薬剤性や疾患併発の可能性を医師が切り分けるうえで貴重な材料になります。記憶が新しいうちに書き留めておくと安心です。
抜け毛が止まらないときの副作用・リスクと自由診療の注意点
AGA治療を検討する段階では、効果だけでなく副作用やリスク、費用の枠組みも知っておく必要があります。ここで基本的な注意点を確認しておきましょう。
AGA治療薬で知っておきたい副作用
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬には、性欲減退や勃起機能の低下といった副作用が報告されています。フィナステリドではおおむね1〜5%程度とされています。
出典: PMDA フィナステリド錠添付文書
ミノキシジル外用薬では、頭皮の発疹やかゆみ、接触皮膚炎などが起こることがあります。使用初期に一時的な抜け毛が見られる場合もあります。
出典: PMDA ミノキシジル外用薬添付文書
ミノキシジル内服薬(LDOM)は国内では未承認ですが、多くのAGAクリニックで自由診療として処方されています。国内未承認である点は押さえておきたいところです。
海外の大規模研究(男女混合1,404名)では、多毛症が約15%、副作用による治療中止率は1.2%程度と報告されています。ただし、長期的な安全性についてはさらなる研究が必要とされています。
出典: Randolph M, Tosti A. J Am Acad Dermatol 2021 (PMID 33639244)
日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)ではミノキシジル内服の推奨度はDとされました。これは2017年時点の評価であり、その後の研究で安全性のデータが積み上げられてきている点も併せて理解しておくとよいでしょう。
出典: 日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
AGA治療は自由診療(保険適用外)である点
AGAの治療は、原則として自由診療にあたり、健康保険は適用されません。診察料や薬代は全額自己負担となります。
出典: 厚生労働省 医療広告ガイドライン
そのため、費用はクリニックやプランによって幅があります。予防を目的としたプランと、発毛を目指すプランでは、月額の負担が大きく変わります。
継続が前提の治療であることを踏まえ、無理なく続けられる料金かどうかを、契約前に確認しておくと安心です。
治療は効果判定まで時間がかかる前提で考える
AGA治療は、始めてすぐに結果が出るものではありません。ヘアサイクルの特性上、効果の兆候が見え始めるまで数ヶ月、本格的な判定にはさらに時間がかかるのが一般的です。
1〜2ヶ月で「効かない」と判断するのは早計でしょう。この時間軸を前提に、長期で取り組む姿勢が結果につながりやすくなります。
また治療を中止すると、再び進行に転じることがあります。基本的には継続を前提とした治療である点を理解しておくことが大切です。
自分では判断がつかないなら|まず相談できる窓口
ここまで見てきたように、急な抜け毛の原因は多岐にわたり、自分だけで正確に切り分けるのは簡単ではありません。判断に迷う段階こそ、専門家に相談する価値があります。
頭皮の炎症や全身症状を伴うなら、皮膚科や内科での確認が向いています。AGAの進行が疑われ、治療も視野に入れたいなら、AGA診療を行うクリニックが選択肢になります。
クリニックのなかには、初診からオンライン診療に対応しているところもあります。休診日を待たずに相談できる窓口があると、切迫した状況では心強いものです。ただし症状や処方内容(ミノキシジル内服を含む発毛プラン等)によっては、対面での血液検査をご案内される場合があります。
血液検査に対応するクリニックであれば、薬剤性や栄養性、甲状腺由来の脱毛を除外する手がかりも得られます。初診料が無料のクリニックも多く、まず相談してみるハードルは高くありません。
どのクリニックが自分に合うかを比べたい方は、各クリニックの特徴を整理した比較記事やおすすめ記事も参考にしてください。
【ここまでのまとめ】急な抜け毛の原因は多岐にわたり、自分だけで切り分けるのは簡単ではありません。血液検査は対応する医療機関で受けつつ、原因の相談はオンラインで——という使い分けが可能です。DMMオンラインクリニックなら初診からスマホで、診察料無料で相談だけでも始められます。
DMMオンラインクリニックに無料で相談する ▶抜け毛が止まらないときのよくある質問
最後に、急な抜け毛に悩む方から多く寄せられる疑問に答えます。自分の状況に近いものから確認してみてください。
ストレス性の抜け毛はいつ止まりますか?
強いストレスによる休止期脱毛は、誘因が取り除かれれば徐々に落ち着いていく傾向があります。ストレスの発生から数ヶ月遅れて抜け毛が増え、その後回復に向かうことが多いものです。
ただし、抜け毛が半年以上続く、あるいは進行し続ける場合は、AGAや別の要因が関わっている可能性もあります。長引くときは相談を検討するとよいでしょう。
皮膚科とAGAクリニックどちらに相談すべき?
頭皮の赤み・かゆみ・大量のフケなど、頭皮そのものの症状が強い場合は、まず皮膚科での確認が向いています。円形に抜けている場合も同様です。
生え際の後退や頭頂部の薄毛など、AGAらしいパターンで進んでいて治療も考えたいなら、AGA診療を行うクリニックが選択肢になります。迷う場合は、いずれかに相談して振り分けてもらう方法もあります。
女性の急な抜け毛も同じように考えていい?
女性の薄毛は、男性型とは背景が異なります。分け目や頭頂部を中心に全体のボリュームが減る「びまん性」に現れやすく、ホルモン変動やストレス、鉄不足など複数の要因が絡みます。
出典: An Bras Dermatol 2023 Female-pattern hair loss: therapeutic update
出産後の抜け毛はホルモンの一時的な変化によるもので、自然に回復することも多いものです。一方、更年期以降は進行性のこともあるため、気になる変化が続くなら医師への相談を検討してください。
血液検査で抜け毛の原因は分かりますか?
血液検査そのものでAGAを診断できるわけではありませんが、抜け毛の背景を探る手がかりにはなります。甲状腺機能の異常や鉄欠乏、栄養状態などを確認できるためです。
薬剤性や疾患併発が疑われる場合、こうした検査で別の原因を除外できることがあります。血液検査に対応しているかどうかは、受診前に確認しておくとよいでしょう。
まとめ|抜け毛が止まらないときは原因の切り分けと早めの相談を
抜け毛が止まらないと感じるとき、まず大切なのは落ち着いて状態を見極めることです。束で抜ける、地肌が急に透ける、頭皮の炎症や全身症状を伴うといったサインは、早めの相談を検討する目安になります。
原因は、AGAの急進行・急性休止期脱毛・薬剤性・疾患併発の4つに大きく分けられます。時系列や抜け方のパターンを手がかりに、自分がどれに近いかを切り分けてみてください。
治療開始直後の抜け毛増加は、多くが一時的な初期脱毛です。心当たりのある薬があっても、自己判断でやめず、経過の記録と服用薬リストを準備して受診に臨むことが遠回りを防ぎます。
情報を集めている今この段階が、対策の第一歩です。判断に迷うなら、皮膚科・内科やAGAクリニックの窓口に、気になったタイミングで相談するとよいでしょう。
AGA治療は自由診療(保険適用外)であり、診察料・薬代は全額自己負担となります。フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル等の治療薬には副作用のリスクがあり、ミノキシジル内服薬は国内未承認です。効果には個人差があり、効果判定には数ヶ月以上を要します。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。症状や治療の判断は必ず医師にご相談ください。
※本記事に記載の料金は2026年7月12日時点のものです(特記なき限り税込)。最新の料金・条件は各クリニック公式サイトをご確認ください。
情報を集めている今この段階が対策の第一歩です。判断に迷うなら、DMMオンラインクリニックの無料相談から始めてみてください。
Q. 抜け毛の原因がAGAか分からなくても相談できる?
はい。原因が特定できていなくても、診察料無料でオンライン診療を予約し、診察の中で状態を相談できます。ただし症状や処方内容によっては、対面での検査を医療機関から案内される場合があります。
Q. 診察はスマホだけで完結する?
はい。DMMオンラインクリニックはオンライン専業で、初診からスマホで完結します。通院は不要です。
Q. 料金はいくらかかる?
診察料は無料です。治療を始める場合、予防プラン(フィナステリド単剤)は月額2,097円〜、発毛プラン(フィナステリド+ミノキシジル内服)は月額1,638円です。まずは相談だけの利用もできます。
