枕やお風呂の排水口に残る髪が急に増え、同時に立ちくらみや疲れやすさを感じるようになった——鉄分が足りていないのではと気づいた方も多いのではないでしょうか。抜け毛と貧血が同時に起きているとき、その二つがつながっているのか、それとも別々の原因なのか、判断に迷いますよね。
実は、鉄が不足すると髪は真っ先に栄養供給を後回しにされ、抜け毛やボリューム低下として現れることがあります。特に「隠れ貧血」と呼ばれる状態は、通常の血液検査では見逃されやすいもの。自分では気づかないうちに進んでいることも少なくありません。
この記事では、鉄不足が抜け毛を引き起こすしくみから、フェリチン値という指標の重要性、女性だけでなくダイエットや偏食の男性にも起こり得る理由、そして鉄を補ってから髪が戻るまでの目安まで、順を追って解説します。
抜け毛が貧血由来なのか、それとも別の原因なのか——薄毛の原因を見極める鑑別のポイントや、どこで血液検査を受ければよいかもあわせて紹介します。まずは自分の状態を落ち着いて確認するところから始めていきましょう。

- 鉄欠乏は毛根への酸素・栄養供給を下げ、びまん性の抜け毛を招く
- 通常の血液検査では見逃す「隠れ貧血」はフェリチン値で判明
- 貧血は女性に多いが、ダイエット・偏食の男性にも起こり得る
- 鉄補充後、抜け毛が落ち着くまでの目安は数ヶ月〜半年程度
オンラインAGA診療のDMMオンラインクリニック
抜け毛と一緒に立ちくらみや疲れが続くと、貧血かAGAか自分では判断しづらいですよね。治療を決める前に、まずは「これって何が原因?」を診察料無料で相談するだけでも大丈夫です。
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貧血で抜け毛は増える?鉄不足が髪に与える影響を先に結論
結論からお伝えすると、貧血、特に鉄欠乏性貧血は抜け毛の原因になり得ます。鉄は髪の成長に欠かせない栄養素だからです。
髪の毛は毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返して伸びていきます。この細胞は活発に活動するため、酸素と栄養を大量に必要とするもの。

鉄が不足すると、酸素を全身へ運ぶヘモグロビンが十分に作れなくなります。すると毛根への酸素供給が滞り、髪の成長が妨げられてしまうのです。
まず取るべき行動は、血液検査で自分の鉄の状態を確かめること。とりわけ「フェリチン値」を測ることが重要になります。
一般的な健康診断のヘモグロビン検査だけでは、鉄が減り始めた初期段階を見逃すことがあるためです。ヘモグロビンが正常範囲でも、貯蔵鉄が枯渇している「隠れ貧血」のケースは珍しくありません。
抜け毛が多いと感じるうえに、疲れやすさ・立ちくらみ・めまいといった症状が続いているなら、貧血のサインかもしれません。自己判断で対策を決める前に、血液検査で原因を切り分けるのが確実な第一歩でしょう。
この記事では、そのメカニズムから検査・回復の目安、AGAとの見分け方までを詳しく見ていきます。
鉄不足でなぜ髪が抜けるの?毛根への酸素・栄養供給のしくみ
鉄が足りないとなぜ髪が抜けるのか。その理由を知ると、血液検査で鉄を確認する意味が腑に落ちるはずです。
鍵になるのは、鉄が体内でどう働き、不足したときに何が優先されるのかという仕組み。ここを押さえておきましょう。
ヘモグロビンと毛根への酸素供給の関係
鉄は、赤血球に含まれるヘモグロビンの材料です。ヘモグロビンは肺で受け取った酸素を全身の細胞へ届ける役割を担っています。
髪をつくる毛母細胞は、体の中でもとりわけ活発に分裂する細胞のひとつ。分裂には大量のエネルギーが要り、そのためには酸素が欠かせません。
鉄が不足するとヘモグロビンが減り、毛根まで届く酸素が減ってしまいます。栄養と酸素が細る環境では、毛母細胞の分裂が鈍り、髪は十分に育たなくなるのです。
結果として、成長期の途中で成長が止まったり、髪が細く弱くなったりします。これが鉄不足による抜け毛の土台にある現象でしょう。
鉄は生命維持が優先|髪は後回しにされる理由
体内の鉄が限られてくると、体は鉄を「命に関わる場所」から優先的に配分します。心臓や脳、筋肉といった臓器の働きが最優先されるのです。
髪は、生命の維持という観点では優先順位が低い組織。そのため鉄が不足すると、真っ先に供給を絞られてしまいます。
「爪が割れやすくなる」「肌が乾燥する」といった変化も、同じ理由で起こるもの。体は限られた鉄を、生存に直結する部分へ回そうとします。
つまり抜け毛は、体からの「鉄が足りていない」というサインとも受け取れます。髪の変化が、体全体の栄養状態を映す鏡になっているわけです。
貧血による抜け毛の特徴(びまん性に薄くなる)
鉄不足による抜け毛には、特徴的なパターンがあります。頭部全体のボリュームがまんべんなく減っていく「びまん性」の薄毛です。
生え際が後退したり、頭頂部だけが局所的に薄くなったりするのとは異なります。分け目が目立つ、髪全体のコシがなくなる、といった形で現れやすいもの。
この点は、髪の変化の見分け方を考えるうえで手がかりになります。特に女性の薄毛は、ホルモン変動や鉄不足など複数の要因が絡み、全体の密度低下として現れることが多いためです。
ただし、抜け方だけで原因を断定するのは避けたいところ。見た目が似ていても背景が異なる場合があり、正確な判断には血液検査が役立ちます。
その抜け毛、貧血のサインかも?併発症状セルフチェック
抜け毛だけを見ていると、原因が貧血かどうかは分かりにくいものです。手がかりになるのが、同時に出ている体の不調です。
貧血は全身の酸素不足を招くため、髪以外にもさまざまな症状を伴います。抜け毛と一緒に起きているサインに目を向けてみましょう。
抜け毛と一緒に出やすい貧血のサイン
鉄欠乏性貧血では、酸素を運ぶ力が落ちることで全身に症状が出ます。代表的なものを下の表にまとめました。
| 分類 | あらわれやすい症状 |
|---|---|
| 全身の症状 | 疲れやすい 体がだるい 階段や坂で息切れする |
| 循環器の症状 | 立ちくらみ めまい 動悸 |
| 見た目の変化 | 顔色が青白い 爪が割れやすい・反り返る まぶたの裏が白っぽい |
| その他 | 頭痛 集中力の低下 氷を無性に食べたくなる(氷食症) |
特に「氷食症」は鉄欠乏に特有とされるサイン。心当たりがある方は、鉄不足を疑う一つの目安になるでしょう。
これらの症状が抜け毛と重なっているほど、貧血が背景にある可能性は高まります。単独の症状より、組み合わせに注目することが大切です。
こんな症状があれば血液検査を検討したい
次のような状況が続いているなら、血液検査で鉄の状態を確認する価値があります。
- 抜け毛の増加と一緒に、疲労感やだるさが数週間続いている
- 立ちくらみやめまいが以前より増えた
- 顔色の悪さを人から指摘された
- 月経量が多い、または妊娠・出産を経験して間もない
- ダイエットや偏食で食事量が偏っている
これらは、鉄が失われやすい・不足しやすい条件です。当てはまる項目が多いほど、検査で確かめる意味があります。
ただし、ここで挙げた症状は自分の状態を把握するための目安であって、診断ではありません。抜け毛が病気のサインである可能性も含め、気になる症状が続く場合は早めに医師へ相談するとよいでしょう。
隠れ貧血を見抜く「フェリチン値」とは?普通の血液検査との違い
鉄不足による抜け毛を考えるうえで、避けて通れないのが「フェリチン値」です。一般的な血液検査だけでは、鉄不足の初期段階を見逃すことがあります。
なぜフェリチン値が重要なのか、そして通常の検査と何が違うのかを整理しておきましょう。

【ここまでのまとめ】ヘモグロビンが正常でも隠れ貧血はフェリチン値で判明します。血液検査は対応する医療機関で受けつつ、AGAの可能性も含めた相談はDMMオンラインクリニックのオンライン診療で始められます。
無料でオンライン診療を予約する ▶フェリチン値の基準値と貯蔵鉄の考え方
フェリチンとは、体内に鉄を蓄えておくタンパク質です。血液中のフェリチン値を測ることで、体にどれだけ鉄が貯蔵されているかが分かります。
この「貯蔵鉄」は、いわば鉄の貯金にあたるもの。日々の鉄の出入りで足りない分は、まずこの貯金から取り崩されていきます。
鉄が不足し始めると、ヘモグロビンが減るより先に、貯蔵鉄であるフェリチンが減っていきます。つまりフェリチン値は、鉄不足をより早い段階で捉えられる指標なのです。
フェリチンの基準値は検査機関によって幅がありますが、一般に女性で低めに出やすいとされます。数値の解釈は個人差もあるため、結果は医師の説明を受けて判断するのが安心でしょう。
ヘモグロビンは正常でも髪が抜ける「隠れ貧血」
健康診断でよく測られるのはヘモグロビン値です。この数値が基準内なら「貧血ではない」と判定されることが一般的でしょう。
ところが、ヘモグロビンが正常でも貯蔵鉄が枯渇しているケースがあります。これが「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)」と呼ばれる状態です。
貯蔵鉄が底をついた状態では、髪や爪など優先順位の低い部分から鉄不足の影響が出始めます。健康診断で「異常なし」と言われたのに抜け毛が続く、という背景にはこれが隠れていることがあります。
隠れ貧血を見抜くには、ヘモグロビンだけでなくフェリチン値まで測ることが欠かせません。抜け毛の原因を正確に探るなら、この一手間が分かれ道になるでしょう。
血液検査はどこで受けられる?検査の流れと費用感
フェリチン値を含む血液検査は、内科・婦人科のほか、薄毛を扱うクリニックでも受けられます。腕から少量の採血をするだけで、検査自体は数分で終わるもの。
結果が出るまでの日数は医療機関によって異なり、当日〜1週間程度が目安です。貧血の診断・治療目的であれば保険適用となる場合もあります。
ただし、フェリチンは基本的な検査項目に含まれないこともあります。受診時に「フェリチン値も測りたい」と伝えておくと、確認漏れを防げるでしょう。
女性に多いけど男性も要注意|ダイエット・偏食が招く鉄不足
「貧血は女性の悩み」というイメージを持つ方は多いでしょう。確かに女性に多い傾向はありますが、男性にも無関係ではありません。
鉄が失われやすい・不足しやすい背景を、性別ごとに見ていきましょう。
月経・妊娠・出産で鉄を失いやすい女性
女性が鉄不足に陥りやすい最大の理由が、月経による定期的な出血です。毎月一定量の鉄が失われるため、補給が追いつかないと不足しやすくなります。
妊娠・出産も鉄の需要が高まる時期。おなかの赤ちゃんへ鉄を送るぶん、母体の鉄が消費されます。
産後の抜け毛は、ホルモンの一時的な変化によるものが中心で、自然に回復することが多いとされます。一方で更年期以降は進行性のこともあり、背景の違いを踏まえた対応が求められるでしょう。
月経量が多い方や、妊娠・出産を経て間もない方は、鉄不足のリスクが高い層です。抜け毛が気になるなら、鉄の状態を一度確認しておくと安心です。
過度なダイエット・偏食の男性も貧血に
男性は月経による出血がないため、女性より貧血になりにくいのは事実です。とはいえ、鉄不足とまったく無縁というわけではありません。
特に注意したいのが、極端なダイエットや偏った食生活を続けている場合。鉄の摂取そのものが不足し、貧血に至ることがあります。
こうした食生活由来の鉄欠乏は、俗に「オシャレ障害」とも呼ばれます。見た目や体型を気にするあまり食事を制限し、必要な栄養が足りなくなる状態です。
「AGAかもしれない」と思っていた抜け毛が、実は生活習慣による鉄不足だった、というケースもあり得ます。若い男性で急な食生活の乱れがある場合は、貧血の可能性も視野に入れるとよいでしょう。
男性が鉄不足を疑うときも、確認方法は同じです。血液検査でフェリチン値を含めて調べれば、原因の切り分けにつながります。
貧血の抜け毛とAGA、どう見分ける?鑑別のポイント
抜け毛の原因が貧血なのか、それともAGA(男性型・女性型脱毛症)なのか。この見極めは、対策の方向を決めるうえで欠かせません。
両者は抜け方や進行の仕方に違いがあります。ここでは鑑別の手がかりを整理します。
【ここまでのまとめ】びまん性かAGAかで対策の方向は変わります。抜け方の見極めに迷ったら、DMMオンラインクリニックのオンライン診療で原因の切り分けから相談してみてください。
無料オンライン診療で相談する ▶抜け方・進行パターンの違い
AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質の影響で起こる進行性の脱毛です。男性では生え際や頭頂部から局所的に薄くなるパターンが典型とされます。
出典: 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)
一方、貧血による抜け毛は頭部全体がまんべんなく薄くなる「びまん性」が特徴。特定の部位だけが後退するわけではありません。
| 比較項目 | 貧血による抜け毛 | AGA |
|---|---|---|
| 薄くなる部位 | 頭部全体(びまん性) | 生え際・頭頂部(局所的) |
| 進行の仕方 | 鉄不足の改善で戻ることが多い | 放置すると進行する |
| 併発症状 | 疲労感・めまい等を伴う | 脱毛以外の全身症状は乏しい |
| 主な背景 | 鉄欠乏・栄養不足 | 男性ホルモン・遺伝 |
ただし、表はあくまで一般的な傾向です。両方が同時に起きていることもあり、見た目だけで断定するのは難しいでしょう。

女性の薄毛(FAGA)と貧血の見分け方
女性の薄毛はやっかいな面があります。女性型脱毛症(FPHL/FAGA)も、貧血と同じくびまん性に進むことが多いためです。
分け目や頭頂部を中心に全体のボリュームが減るという点で、両者は見た目が似ています。抜け方のパターンだけでは区別しにくいのが実情でしょう。
女性型脱毛症は、ホルモンや加齢、鉄不足などの生活要因が複合的に関わって進みます。原因が一つとは限らないため、鉄の状態を含めて総合的に調べることが見分けの近道です。
だからこそ、血液検査でフェリチン値を確認する意味が大きくなります。鉄が足りているのに薄毛が進むなら、別の要因を疑う判断材料になるでしょう。
貧血治療をしても抜け毛が続く場合の考え方
鉄剤や食事で鉄を補い、貧血が改善しても抜け毛が止まらない——そんなケースもあります。この場合、貧血以外の原因が併存している可能性が考えられます。
男性ならAGA、女性なら女性型脱毛症が背景にあるかもしれません。鉄不足という一因が解消されても、別の原因が残っていれば抜け毛は続くためです。
鉄をしっかり補ったのに数ヶ月経っても変化がないときは、次のステップを検討したいところ。薄毛を専門に扱う医療機関で、あらためて原因を調べてもらうとよいでしょう。
鉄を補って髪はいつ戻る?食事・鉄剤・治療と回復の目安
鉄剤を飲み始めた方が最も気になるのは、「いつ抜け毛が落ち着くのか」でしょう。焦りを感じている方も多いはずです。
回復には髪の成長サイクルが関わるため、ある程度の時間が必要になります。時系列の目安と、鉄を補う具体的な方法を見ていきましょう。
鉄補充を始めてから抜け毛が落ち着くまでの目安
まず知っておきたいのは、鉄を補ってもすぐに抜け毛が止まるわけではないという点です。髪には成長サイクルがあり、回復には時間差が生じます。
一般的には、鉄を補い始めてから数ヶ月かけて、少しずつ抜け毛が落ち着いていく傾向があります。新しく健康な髪が育つまでには、さらに数ヶ月を見込むのが現実的でしょう。
貯蔵鉄であるフェリチン値が十分に回復するまでには、半年程度かかることも珍しくありません。
ヘモグロビンが正常化しても、貯蔵鉄の補充は後からついてくるためです。
すぐに効果が見えなくても、焦って中断しないことが大切です。改善の実感が乏しいときは、鉄が足りているか医師に相談しながら続けるとよいでしょう。
鉄分を多く含む食品|ヘム鉄・非ヘム鉄と吸収のコツ
食事に含まれる鉄には、吸収されやすい「ヘム鉄」と、吸収されにくい「非ヘム鉄」の2種類があります。効率よく補うには、この違いを知っておくと役立ちます。
| 種類 | 多く含む食品 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヘム鉄 | 赤身肉 レバー かつお・まぐろ あさり | 動物性食品に多く 吸収率が高い |
| 非ヘム鉄 | ほうれん草 小松菜 大豆・納豆 ひじき | 植物性食品に多く 吸収率はやや低い |
非ヘム鉄は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まります。野菜や大豆製品には、果物や緑黄色野菜を組み合わせるとよいでしょう。
タンパク質や亜鉛など髪に必要な栄養素も、鉄を運び髪をつくるうえで欠かせません。肉・魚・卵・大豆をバランスよく取り入れることが、髪の材料を整えることにつながります。
一方、コーヒーや緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げるとされます。食事の直後に大量に飲むのは、少し時間を空けると無難でしょう。

食事だけで足りる?鉄剤・クリニック治療の使い分け
軽度の鉄不足であれば、食事の見直しで改善が期待できます。ただし、すでに貧血が進んでいる場合は食事だけでは追いつかないことがあります。
不足の程度が大きいときは、鉄剤による補充が選択肢になります。鉄剤は食事より効率的に鉄を補えるため、医師の判断で処方されることが一般的です。
どの方法が適しているかは、血液検査の結果によって変わります。フェリチン値の低下が著しい場合は、自己判断で抜け毛のサプリに頼るより、医療機関で相談するほうが確実でしょう。
貧血の改善と並行して薄毛も気になるなら、両方を相談できる医療機関を選ぶのも一つの方法です。
貧血治療・AGA治療で気をつけたいこと|副作用と自由診療の注意点
鉄剤やAGA治療薬を使うときには、知っておきたい注意点があります。安全に続けるために、リスクの面も正しく理解しておきましょう。
鉄剤の飲み合わせと過剰摂取の注意
鉄剤には、胃のむかつきや便秘、便が黒くなるといった消化器症状が出ることがあります。飲み方や種類は、体質に合わせて医師と相談するのが安心でしょう。
また、鉄は不足も問題ですが、過剰摂取にも注意が必要です。自己判断でサプリを大量に摂ると、体に負担がかかる場合があります。
鉄剤は一部の薬やお茶の成分と吸収を妨げ合うこともあります。ほかに服用中の薬がある方は、飲み合わせを医師や薬剤師に確認するとよいでしょう。
AGA治療薬の副作用と初期脱毛の考え方
AGA治療を併せて行う場合、薬にはそれぞれ副作用があります。フィナステリド(DHTの生成を抑える内服薬)では、性欲減退や勃起機能障害が1〜5%程度報告されています。
出典: フィナステリド(プロペシア)添付文書(PMDA)
ミノキシジル(血行促進により発毛を促す薬)の外用薬では、頭皮のかゆみや発疹などが起こることがあります。なお内服薬は国内未承認のため、処方を受ける際は医師の説明を十分に受けることが大切です。
出典: 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)
治療を始めた初期に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。これは休止期の毛髪が新しい成長期の毛髪に押し出される現象で、副作用とは異なるものです。
出典: 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)
初期脱毛は一時的な現象で、時間の経過とともに落ち着いていくとされますが、収束までの期間には個人差があります。全員に起こるわけではありません。抜け毛が増えて不安なときは、自己判断で中止せず担当医に相談しましょう。
鉄剤とAGA治療薬の併用について気になる方もいるでしょう。作用する仕組みが異なるため併用されることもありますが、必ず医師の診断のもとで進めるのが前提です。
AGA治療は自由診療(保険適用外)である点
貧血の治療は、診断がつけば保険適用となる場合があります。一方、AGA治療は原則として自由診療で、保険適用外となる点に注意が必要です。
出典: 自由診療の表示義務(厚生労働省 医療広告ガイドライン)
自由診療では、費用が全額自己負担になります。クリニックやプランによって料金が異なるため、事前に総額を確認しておくと安心でしょう。
抜け毛の原因が貧血なのかAGAなのかによって、保険の扱いも変わってきます。まずは原因を切り分けることが、無駄のない対策への近道です。
検査・相談を考えている人へ|受診先の選び方と次の一歩
抜け毛の原因を確かめたいと思ったとき、どこを受診すればよいか迷う方は多いでしょう。ここでは受診先の選び方と、相談の始め方を整理します。
何科を受診する?内科・婦人科・薄毛クリニックの使い分け
貧血そのものを調べたい場合は、内科が基本の窓口になります。全身の状態を含めて診てもらえるため、まず相談しやすい選択肢です。
月経量の多さや妊娠・出産が背景にありそうなら、婦人科という選択肢もあります。女性特有の要因を含めて相談できるためです。
抜け毛そのものも同時に相談したいなら、抜け毛を皮膚科で相談するほか、薄毛を扱うクリニックも候補になります。フェリチン値を含む血液検査に対応し、貧血由来かAGA由来かの鑑別まで見据えて相談できる医療機関を選ぶと、原因の切り分けがスムーズでしょう。
オンライン診療で相談したい場合
通院の時間が取りにくい方や、まず気軽に相談したい方には、オンライン診療という選択肢があります。多くのクリニックで、初診からオンライン診療に対応しています。
自宅で受診できるため、まず相談の一歩を踏み出しやすいのが利点です。ただし、鉄の状態や処方内容によっては、対面での血液検査をご案内する場合があります。
たとえばレバクリはオンライン診療を中心に提供しており、初診料は無料。予防プランは月額1,349円〜、育毛プランは月額1,650円〜から始められます。副作用が出た場合に適用される全額返金保証もあり、初めての方が相談しやすい体制です。
出典: レバクリ 公式サイト(料金)
DMMオンラインクリニックも初診料無料で、予防プランは月額2,097円〜、発毛プランはクーポン適用時で月額1,638円から。オンライン診療に対応しており、症状によっては対面での検査が必要になる場合があります。
出典: DMMオンラインクリニック 公式サイト(料金)
費用を抑えて始めたい方には、クリニックフォアも選択肢です。予防プランは月額1,049円〜、発毛プランは初回限定で月額1,851円〜。初診料は無料で、返金保証も用意されています。
出典: クリニックフォア 公式サイト(料金)
いずれのクリニックも、まずは血液検査で原因を確かめたうえで治療方針を相談する流れが基本です。自分の状態に合う相談先を選んでみてください。
よくある質問(Q&A)
普通の健康診断でフェリチン値は分かりますか?
一般的な健康診断では、フェリチン値は測定項目に含まれないことが多いものです。多くはヘモグロビン値までしか調べません。
フェリチン値を知りたい場合は、受診時に「フェリチンも測ってほしい」と伝えるとよいでしょう。隠れ貧血を見抜くには、この一項目が重要になります。
鉄剤を飲めばどのくらいで抜け毛は止まりますか?
個人差はありますが、鉄を補い始めてから抜け毛が落ち着くまでには数ヶ月かかる傾向があります。髪の成長サイクルの都合で、すぐに変化が出るわけではありません。
貯蔵鉄が十分に回復するまでは半年程度みておくと現実的です。焦らず、医師に相談しながら続けることが大切でしょう。
男性でも貧血で抜け毛が増えることはありますか?
あります。男性は女性より貧血になりにくいものの、過度なダイエットや偏食が続くと鉄不足に陥ることがあります。
AGAだと思っていた抜け毛が、実は鉄不足だったというケースもあり得ます。心当たりがあれば、血液検査で確認してみるとよいでしょう。
鉄剤とAGA治療薬は併用しても大丈夫ですか?
作用する仕組みが異なるため、医師の判断のもとで併用されることもあります。ただし、飲み合わせや体質による注意点があるため、自己判断は避けたいところです。
両方を検討する場合は、両者を相談できる医療機関で診てもらうと安心でしょう。服用中の薬は必ず医師に伝えてください。
貧血を治しても抜け毛が続くときはどうすれば?
鉄を十分に補っても抜け毛が止まらない場合、貧血以外の原因が併存している可能性があります。AGAや女性型脱毛症が背景にあるかもしれません。
数ヶ月経っても変化がないときは、薄毛を専門に扱う医療機関で改めて原因を調べてもらうとよいでしょう。次の一手が見えてきます。
まとめ|まずは血液検査で原因を確かめよう
貧血、特に鉄欠乏性貧血は抜け毛の原因になり得ます。鉄が不足すると毛根への酸素・栄養供給が滞り、髪全体がびまん性に薄くなりやすくなるためです。
見逃したくないのが「隠れ貧血」。ヘモグロビンが正常でも貯蔵鉄が枯渇していることがあり、フェリチン値を測ることでその状態を捉えられます。
貧血は女性に多いものの、ダイエットや偏食を続ける男性にも起こり得ます。鉄を補ってから髪が落ち着くまでには数ヶ月〜半年程度を見込み、焦らず続けることが大切でしょう。
抜け毛と一緒に疲労感やめまいが続いているなら、まずは血液検査で原因を確かめるのが確実な第一歩です。フェリチン値を含む検査に対応した医療機関で、自分の状態に合った相談を始めてみてください。
本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。AGA治療は自由診療(保険適用外)で、費用は全額自己負担となります。治療薬には副作用のリスクがあり、効果には個人差があります。ミノキシジル内服薬は国内未承認です。気になる症状や治療については、必ず医師にご相談ください。
※本記事に記載の料金は2026年7月12日時点のものです(特記なき限り税込)。最新の料金・条件は各クリニック公式サイトをご確認ください。
抜け毛と疲労感が続くなら、まずは血液検査で原因を確かめつつ、AGAの可能性はDMMオンラインクリニックの無料相談で切り分けを。
Q. 診察はスマホだけで完結しますか?
はい。DMMオンラインクリニックは初診からスマホで完結するオンライン専業で、通院は不要です。診察料も無料です。
Q. まだ治療を始めるか決めていなくても予約していいですか?
問題ありません。診察料無料なので、治療を始める決断はまだ不要で、相談だけの利用も可能です。無料オンライン診療を予約し、診察の中で原因の切り分けから相談できます。
Q. AGA治療を始める場合の費用はどのくらいですか?
予防プラン(フィナステリド単剤)が月額2,097円〜、発毛プラン(フィナステリド+ミノキシジル内服)が月額1,638円です。具体的なプランは診察で確認できます。
