最終医学的確認日:2026年10月
お子さんが急に高い熱を出してぐったりしていると、「インフルエンザかもしれない」と心配になりますよね。この記事では、子供のインフルエンザに特徴的な症状と、すぐに受診したいサインを解説します。あわせて、検査と治療、自宅での看病のポイント、登園・登校できる日の数え方も紹介します。
この記事でわかること
- 子供のインフルエンザに特徴的な4つの症状と、風邪との違い
- 夜間・休日でもすぐに受診したいサイン(けいれん・意識・呼吸・脱水)
- 検査を受けるタイミングと、子供に使われる抗インフルエンザ薬
- 自宅での水分補給・食事・解熱剤の選び方
- 登園・登校できる日の数え方(発症後5日かつ解熱後2日・幼児は3日)
子供のインフルエンザの症状とは?突然の高熱から始まるのが特徴
子供のインフルエンザは、38℃以上の高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、だるさなどの全身症状が比較的急に現れるのが特徴です。のどの痛みや鼻水、咳などの症状も見られ、子供ではまれに急性脳症を起こすことがあります。(※1)
主な症状は、以下の4つです。
①38℃以上の高熱が急に出る
②頭痛・関節痛・筋肉痛・だるさなど全身の症状が出る
③咳・鼻水は高熱に遅れて出やすく、嘔吐や腹痛を伴うこともある
④熱などの症状は4〜5日ほど続き、熱が一度下がって再び上がることもある
①38℃以上の高熱が急に出る
インフルエンザの発熱は、38℃以上の高熱が突然出ることが多いのが特徴です。ガタガタ震えるような寒気とともに、一気に体温が上がります。
B型もA型と同じように熱や筋肉痛が出ます。B型では腹痛や嘔吐などおなかの症状が出やすいといわれています。(※2)熱の高さだけで判断せず、機嫌や元気があるかもあわせて見てあげましょう。
A型とB型の違いや流行の時期は、関連記事「インフルエンザの種類」もあわせてご覧ください。
②頭痛・関節痛・筋肉痛・だるさなど全身の症状が出る
発熱とほぼ同時に、頭痛や関節痛、筋肉痛、強いだるさが現れます。言葉で痛みを伝えられない小さな子供は、次のような様子で不調を示すことがあります。
- いつもと違ってぐったりしている
- 好きなおもちゃで遊ぼうとしない
- 理由がわからず泣き続ける
- 抱っこすると痛がる
こうした様子が見られるときは、熱の高さにかかわらず体がつらいサインと考え、ゆっくり休ませてあげましょう。
③咳・鼻水は高熱に遅れて出やすく、嘔吐や腹痛を伴うこともある
咳や鼻水、のどの痛みは、高熱やだるさに少し遅れて現れるのが一般的です。子供では嘔吐や腹痛、下痢などおなかの症状を伴うことも珍しくありません。
嘔吐や下痢が続くと脱水を起こしやすいため、水分がとれているかをこまめに確認しましょう。
④熱などの症状は4〜5日ほど続き、熱が一度下がって再び上がることもある
インフルエンザは、熱などの症状が4〜5日ほど続き、多くは1週間程度で回復します。(※1)子供では、いったん下がった熱が再び上がる「二峰性発熱」が見られることもあります。
再び熱が出たときに咳が悪化する、呼吸が速くなるといった変化があれば、細菌の感染が加わって起こる肺炎などの合併症が疑われます。早めに医療機関を受診してください。
インフルエンザの原因や感染経路、治療の全体像は、関連記事「インフルエンザとは?」もあわせてご覧ください。
大人も含めたインフルエンザの症状の特徴や新型コロナとの違いは、関連記事「インフルエンザの主な症状とは?」もあわせてご覧ください。
インフルエンザと風邪の症状の違い
インフルエンザとウイルス性の上気道炎(風邪)は症状が似ていますが、症状の出方や強さに違いがあります。
風邪との違いは「急に始まる高熱」と「全身のつらさ」
風邪との大きな違いは、高熱が急に出ることと、全身の症状が強いことです。主な違いを下表にまとめました。
| 比べるポイント | インフルエンザ | ウイルス性上気道炎(風邪) |
|---|---|---|
| 始まり方 | 急に高熱が出る | 鼻やのどの症状からゆっくり始まる |
| 熱 | 38℃以上の高熱が多い | 微熱から高熱までさまざま |
| 全身の症状 | 頭痛・関節痛・だるさが強い | 軽いことが多い |
ただし、これは典型的な例です。インフルエンザでも高熱が出ないことがあるため、流行状況も踏まえて判断することが大切です。新型コロナも症状がよく似ていて、症状だけで見分けるのは困難です。(※3)どちらかを確かめるには、医療機関での検査が役立ちます。
大人も含めた風邪との見分け方は、関連記事「インフルエンザと風邪の違い」もあわせてご覧ください。
受診の目安|すぐに救急受診の目安となるサイン
子供のインフルエンザの多くは自宅での療養で回復しますが、まれに脳症などの重い合併症を起こします。注意が必要なサインがあるときは、夜間や休日でも救急外来を受診するか、119番で救急車を呼んでください。判断に迷うときは、こども医療電話相談(#8000)に相談できます。
すぐに受診の目安となるサインは、以下の4つです。
①けいれんや、意識がもうろうとしている(呼びかけへの反応が鈍い、視線が合わないなど)
②意味のわからない言動や異常な行動が見られる(突然おびえて叫ぶ、親がわからないそぶりを見せるなど)
③呼吸が速い・苦しそう、顔色が悪い(肩で息をしている、唇や顔色が青白いなど)
④水分がとれず、おしっこが半日以上出ない(嘔吐や高熱で水分がとれないなど)
①けいれんや、意識がもうろうとしている
けいれんが5分以上続く、短時間で繰り返す、けいれんのあとに意識が戻らない場合は、すぐに救急車を呼んでください。
呼びかけへの反応が鈍い、視線が合わない、揺すってもなかなか起きないといった様子も注意が必要なサインです。意識の異常は、インフルエンザ脳症で最も重要な症状とされています。(※4)
けいれんが起きたときは、体を横向きにして衣服をゆるめ、時間を計ります。口の中に指やタオルを入れるのは、窒息のおそれがあるためやめましょう。
②意味のわからない言動や異常な行動が見られる
突然おびえて叫ぶ、いないはずのものが見えると言う、親がわからないそぶりを見せるといった言動は、すぐに受診したいサインです。
高熱で一時的に混乱する「熱せん妄」でも起こりますが、脳症との区別は家庭では難しいため、医師の診察を受けましょう。(※4)
③呼吸が速い・苦しそう、顔色が悪い
呼吸が速い、肩で息をしている、唇や顔色が青白いといった症状は、肺炎などを起こしている可能性があるサインです。次のような呼吸の変化に注意してください。
- 呼吸の回数がいつもより明らかに速い
- 息を吸うときに胸やのど元がへこむ(陥没呼吸)
- 息を吐くたびに「うーん」とうなる
- 唇が紫色っぽい(チアノーゼ)
これらのサインが一つでもあれば、夜間や休日でもためらわずに受診してください。
④水分がとれず、おしっこが半日以上出ない
嘔吐や高熱で水分がとれず、半日以上おしっこが出ていない場合は、脱水が進んでいる可能性があります。脱水のサインは、以下のとおりです。
- 口の中や唇が乾いている
- 泣いても涙が出ない
- 目がくぼんで見える
- ぐったりして元気がない
飲ませてもすぐに吐いてしまうときは、医療機関で点滴などの処置が必要になることがあります。
子供が特に注意したいインフルエンザの合併症
子供のインフルエンザで注意したい合併症は、脳に影響が出る「インフルエンザ脳症」と、細菌の感染が加わって起こる「中耳炎・肺炎」です。
インフルエンザ脳症とは?
インフルエンザ脳症は、意識障害やけいれん、異常な言動が現れる、重い合併症です。命に関わることや、後遺症が残ることもあります。
症状は発熱後まもなく出ることが多いものの、3〜5日たってから現れるタイプもあります。(※4)熱が下がり始めても、意識やけいれんの様子には注意を続けましょう。
中耳炎・肺炎|耳の痛みや呼吸の様子に注意
インフルエンザで体の抵抗力が落ちると、細菌の感染が加わって中耳炎や肺炎を起こすことがあります。それぞれのサインは下表のとおりです。
| 合併症 | 注意したいサイン |
|---|---|
| 中耳炎 | ・しきりに耳を触る、痛がる ・耳だれが出る ・機嫌が悪く泣き続ける |
| 肺炎 | ・咳がひどくなる ・呼吸が速い、うなるような呼吸をする ・一度下がった熱が再び上がり、咳や呼吸が悪化する |
回復に向かっていると思っても、これらのサインがあれば小児科を受診してください。
子供のインフルエンザの検査と治療
子供のインフルエンザは、症状や流行状況、必要に応じて行う検査をもとに診断します。治療の基本は、休養と水分補給です。ここでは、以下の4つを解説します。
①何科を受診する?まずはかかりつけの小児科へ
②検査を受けるタイミング|早すぎると陰性になることも
③抗インフルエンザ薬の種類
④薬の有無にかかわらず起こる異常行動と、転落を防ぐ対策
①何科を受診する?まずはかかりつけの小児科へ
子供のインフルエンザが疑われるときは、普段の様子や持病を知っているかかりつけの小児科に相談するのが基本です。
受診の際は、熱が出た時刻、最高体温、水分や食事のとれ具合、おしっこの回数を伝えると診察に役立ちます。
②検査を受けるタイミング|早すぎると陰性になることも
インフルエンザの迅速検査(短時間で結果がわかる検査)は、熱が出た直後だとウイルスが十分に増えておらず、かかっていても結果が陰性になる場合があります。
そのため、陰性でも症状や周りの流行状況から、医師がインフルエンザと診断することもあります。(※5)ぐったりしているなど症状が強いときは、検査に適した時間まで待たず、すぐに医療機関を受診しましょう。
③抗インフルエンザ薬の種類(タミフル・リレンザ・イナビル・ゾフルーザなど)
抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使い始めると、熱が出ている期間が1〜2日ほど短くなります。(※1)
日本小児科学会は、幼児や重症化しやすい持病のある子供、呼吸器の症状が強い子供への投与を推奨しています。一方で、多くは自然に治る病気のため、薬は必須ではありません。(※6)
子供に使われる主な薬は、下表のとおりです。(※1)(※6)
| 薬の名前 | 使い方 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| オセルタミビル(販売名:タミフル) | 飲み薬(1日2回・5日間) | 生後2週以降の赤ちゃんから使える |
| ザナミビル(販売名:リレンザ) | 吸入薬(1日2回・5日間) | 上手に吸入できる子供が対象 |
| ラニナミビル(販売名:イナビル) | 吸入薬(1回) | 1回の吸入で治療が終わる |
| バロキサビル(販売名:ゾフルーザ) | 飲み薬(1回) | 1〜5歳には積極的にすすめられていない |
バロキサビル(販売名:ゾフルーザ)は、年齢やウイルスの型によって使い方が慎重に判断されます。(※1)どの薬を使うかは、年齢や症状をもとに医師が決めます。
④薬の有無にかかわらず起こる異常行動と、転落を防ぐ対策
インフルエンザにかかると、薬を飲んでいるかどうかや薬の種類に関係なく、急に走り出すなどの異常行動が起こることがあります。
厚生労働省は、少なくとも発熱から2日間は、転落などの事故を防ぐ対策をとるよう呼びかけています。(※1)具体的な対策は、以下のとおりです。
- 玄関やすべての部屋の窓に鍵をかける
- ベランダに面していない部屋で寝かせる
- 一戸建てなら、できるだけ1階で寝かせる
- 子供をなるべく一人にしない
異常な言動が見られたときは、まず子供の安全を確保したうえで、医療機関に相談しましょう。
自宅での看病で親ができること
自宅での看病で大切なのは、脱水を防ぎ、重症化のサインを見逃さないことです。ここでは、以下の3つのポイントを解説します。
①こまめな水分補給で脱水を防ぐ
②食欲がないときの食事
③解熱剤はアセトアミノフェンを使い、避けるべき成分を知っておく
①こまめな水分補給で脱水を防ぐ
看病で最も大切なのは、こまめな水分補給です。一度にたくさん飲ませると吐きやすいため、スプーン1杯程度を5〜10分おきに与えるのがコツです。
飲み物は、水分と塩分を一緒にとれる経口補水液が適しています。麦茶や湯冷ましでもかまいません。
②食欲がないときの食事(ゼリー・うどんなど)
熱が高いときは、無理に食べさせる必要はありません。まずは水分補給を優先し、食欲が戻ってきたら食べやすいものを少量から試しましょう。おすすめの食べ物は、次のとおりです。
- おかゆ、よく煮込んだうどん
- ゼリー、プリン
- すりおろしリンゴ、バナナ
- 野菜スープ、茶碗蒸し
揚げ物など油の多いものは胃腸に負担がかかるため、回復するまで控えると安心です。
③解熱剤はアセトアミノフェンを使い、避けるべき成分を知っておく
子供のインフルエンザで使える解熱剤は、アセトアミノフェンです。アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸は、使ってはいけない成分とされています。(※4)
| 区分 | 成分(主な商品名) |
|---|---|
| 使える成分 | アセトアミノフェン(カロナール®など) |
| 使ってはいけない成分 | ・アスピリン ・ジクロフェナク(ボルタレン®など) ・メフェナム酸(ポンタール®など) |
解熱剤は病気を治す薬ではなく、つらさを和らげて眠りや水分補給を助けるものです。大人用の薬は使わず、市販薬を使うときは医師や薬剤師に相談してください。
赤ちゃん(0歳・1歳)がインフルエンザにかかったとき
赤ちゃんは自分でつらさを伝えられないため、熱だけでなく、機嫌や母乳・ミルクの飲み具合、おしっこの回数を見守ることが大切です。ここでは、「生後6か月未満の赤ちゃんの受診」と「予防接種ができない赤ちゃんの守り方」を解説します。
生後6か月未満の赤ちゃんは早めに受診する
生後6か月未満の赤ちゃんにインフルエンザが疑われるときは、早めに小児科を受診しましょう。体が小さいため、脱水や呼吸の悪化が急に進むことがあります。
特に生後3か月未満で38℃以上の熱が出た場合は、髄膜炎(脳や脊髄を包む膜の炎症)・敗血症(感染が全身に広がる重い状態)など、ほかの重い感染症の可能性もあるため、すぐに受診してください。(※7)母乳やミルクは、1回の量が少なくても回数を増やして与えましょう。
予防接種ができない赤ちゃんは、妊娠中や家族の接種で守る
インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できるため、それより小さい赤ちゃんはワクチンで守れません。周りの家族が感染しないことが、赤ちゃんを守ることにつながります。
具体的な対策は、以下のとおりです。
- 両親や兄弟など、一緒に暮らす家族がワクチンを接種する
- お世話の前に石けんで手を洗う
- 流行期は人混みへの外出を控える
妊娠中にワクチンを接種すると、お母さんの抗体(病原体から体を守る物質)が赤ちゃんに移り、生まれてからしばらくの間、赤ちゃんを守る効果も期待できます。
いつから登園・登校できる?出席停止期間の数え方
インフルエンザの出席停止期間は、学校保健安全法施行規則で定められています。「発症後5日」と「解熱後2日(幼児は3日)」の両方を過ぎるまでは休む必要があります。(※1)
ここでは、以下の4つを解説します。
①保育園・幼稚園は「発症後5日かつ解熱後3日」
②小学校以上は「発症後5日かつ解熱後2日」
③具体例でわかる日数のカウント方法
④登園届や治癒証明書は必要?
①保育園・幼稚園は「発症後5日かつ解熱後3日」
保育園・幼稚園に通う子供は、発症した後5日を過ぎ、かつ解熱した後3日を過ぎると登園できます。(※8)
解熱後の日数は小学生より1日長いため、数え間違えないよう注意しましょう。
②小学校以上は「発症後5日かつ解熱後2日」
小学生以上は、発症した後5日を過ぎ、かつ解熱した後2日を過ぎると登校できます。(※1)
基準を満たしても、咳が続いて本調子でない場合は、無理に登校させる必要はありません。
③具体例でわかる日数のカウント方法
日数は、発症した日と熱が下がった日を「0日目」とし、その翌日を1日目として数えます。(※8)「発症」とは、一般的に熱が出始めた日のことです。
月曜日に熱が出て、金曜日に熱が下がった場合の例を下表にまとめました。
| 曜日 | 発症からの日数 | 解熱からの日数 | 小学生 | 保育園・幼稚園 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 0日目(発熱) | ― | 休み | 休み |
| 火〜木 | 1〜3日目 | ― | 休み | 休み |
| 金 | 4日目 | 0日目(解熱) | 休み | 休み |
| 土 | 5日目 | 1日目 | 休み | 休み |
| 日 | 6日目 | 2日目 | 休み | 休み |
| 月 | 7日目 | 3日目 | 登校できる | 休み |
| 火 | 8日目 | 4日目 | ― | 登園できる |
発症後5日の条件は日曜日に満たしますが、解熱後の日数も満たす必要があるため、小学生は月曜日、幼児は火曜日からとなります。
④登園届や治癒証明書は必要?
学校に登校する際、治癒証明書や陰性証明書の提出は不要とされています。(※1)
保育園では、インフルエンザは「医師が意見書を記入することが考えられる感染症」とされています。ただし、意見書や登園届は一律に必要なものではなく、扱いは自治体や園によって異なります。(※8)事前に園へ確認しておきましょう。
兄弟や家族にうつさないための家庭内感染対策
家庭内の感染を完全に防ぐのは難しいものの、対策を組み合わせることで広がるリスクを減らせます。ここでは、以下の3つを解説します。
①部屋を分け、換気・手洗い・マスクを徹底する
②タオルや食器の共用を避ける
③元気な兄弟は登園・登校してよい?
①部屋を分け、換気・手洗い・マスクを徹底する
看病する人をなるべく一人に決め、かかった子供はできるだけ別の部屋で過ごさせましょう。部屋を分けられない場合も、次の対策で感染のリスクを下げられます。
- 1〜2時間に1回、窓を開けて換気する
- お世話のあとや食事の前に石けんで手を洗う
- 看病する人がマスクをつける
なお、2歳未満の子供は窒息のおそれがあるため、マスクはつけさせないでください。(※1)
②タオルや食器の共用を避ける
ウイルスは、手を介した接触でも広がります。タオルやコップ、歯ブラシ、食器は家族で共用しないようにしましょう。
食器や衣類は、分けて洗えば通常どおりの洗い方で問題ありません。ドアノブやリモコンなど、よく触る場所はアルコールで拭くとより安心です。
③元気な兄弟は登園・登校してよい?
家族がインフルエンザにかかっても、症状のない兄弟は原則として登園・登校できます。出席停止の対象は、かかった本人だからです。
ただし、園や学校によって独自の決まりがある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。兄弟に熱や咳が出たら、登園・登校を控えて受診してください。
なお、家族に薬を予防的に使う「予防投与」を考えている場合は、医師に相談しましょう。
家族にうつった場合に何日後に症状が出るかの目安は、関連記事「インフルエンザの潜伏期間」もあわせてご覧ください。
子供のインフルエンザを予防するワクチン
インフルエンザワクチンには、発症を一定程度抑える効果と、重症化を防ぐ効果が期待されています。(※1)子供のワクチンには、注射と鼻にスプレーするタイプの2種類があります。
13歳未満は2回接種が基本
生後6か月から13歳未満の子供は、注射のワクチンを2回接種するのが基本です。13歳以上は、原則1回の接種となります。(※6)2回目は、1回目から2〜4週間あけて受けます。
インフルエンザは例年12月〜3月ごろに流行するため、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいとされています。(※1)
鼻にスプレーする経鼻ワクチン(2〜18歳)
2〜18歳の子供は、鼻にスプレーする「経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト®)」も選べます。2024/25シーズンから国内で接種が始まり、1回の接種で済むのが特徴です。(※6)(※9)
日本小児科学会は、注射と経鼻のどちらも同じように推奨しています。ただし、重い喘息のある子供には注射のワクチンをすすめています。(※9)どちらが合うかは、医師に相談しましょう。
まとめ|急な高熱と注意が必要なサインを見逃さず、登園・登校は基準日まで待つ
子供のインフルエンザは、38℃以上の高熱や、頭痛・関節痛・だるさなどの、全身の症状が急に現れるのが特徴です。多くは自宅での療養で回復しますが、まれに脳症などの重い合併症を起こします。
けいれん、意識がもうろうとしている、異常な言動、呼吸が苦しそうといった様子があれば、ためらわずに救急受診してください。看病では水分補給を最優先にし、解熱剤はアセトアミノフェンを選びましょう。
登園・登校は、発症後5日と解熱後2日(幼児は3日)の両方を過ぎてからです。流行前のワクチン接種も、重症化を防ぐために役立ちます。
お子さんの様子が「いつもと違う」と感じたら、自己判断で様子を見ず、早めに小児科へご相談ください。
乳幼児で重症化しやすい呼吸器の感染症に関連する記事はこちら⇒RSウィルスとは?




